治療案内

歯と健康

  • 夏に増える隠れ口臭、その原因は?

    歯と健康

    “冷房で急増する「ドライマウス」

    冷房で急増する「ドライマウス」

    汗ばむ季節に気になる「におい」。実は夏、冷房による乾燥などが原因で口の中が乾く「ドライマウス」になりやすく、それが原因で口臭がきつくなる人が増えているのをご存じですか。
    ドライマウスは唾液の分泌量が減って口内が乾燥する病気で、国内の潜在患者は約3,000万人とも言われ、なんと患者の9割以上が女性、さらにそのうちの9割が50代以上です。更年期によるエストロゲン(卵巣で作られる代表的な女性ホルモン)の減少や、自律神経の乱れが大きく影響しています。
    口の中が乾くと感じている方は以下の自覚症状に心当たりはありませんか?
    ・口の中が乾燥する、ネバネバして不快
    ・笑うと前歯に唇がくっつく
    ・パンなどの水分の少ない食べ物が食べにくい
    ・口の中や舌がヒリヒリしたり、傷みがある
    ・しゃべりにくい
    ・口臭が気になる
    ドライマウスを放置すると口臭の悪化だけでなく、味覚障害や口内炎、さらには虫歯・歯周病、誤嚥性(ごえんせい)肺炎のリスクまで急激に高まります。チェックした項目が多い方は、歯科医院を受診して検査を受けることをおすすめします。

    唾液は「天然の抗生物質」

    なぜ口が乾くと臭うのでしょうか。唾液は「天然の抗生物質」ともいわれ、口内の汚れを洗い流す「自浄作用」と、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」があります。ドライマウスで唾液が減るとこの作用が低下し、洗い流されずに残った細菌が食べかすなどのタンパク質を分解し、その際に悪臭を放つガスを発生させるのです。
    こうした口臭予防に欠かせないのが歯垢(プラーク)の除去です。プラークの正体は食べ残しではなく、細菌の塊で、プラーク1㎎の中には1億〜10億個もの細菌が生息し、ドライマウスの状態ではさらに増えやすくなります。プラークは粘着性があるため、うがいでは除去できないため、ブラッシングが必要です。ただ、歯ブラシだけでは汚れの50〜60%しか落ちません。必ずデンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。
    夏場は汗やエアコンで口内が乾き、口臭リスクが高まることは意外に知れていません。こまめな水分補給で口の渇きを防ぎ、フロスを使った丁寧なケアで、夏の口臭リスクを抑えて爽やかな夏を過ごしたいものです。

    唾液は「天然の抗生物質」
  • 「日本の普通」は奇跡だった?

    歯と健康

    “高額すぎる海外の歯科治療

    高額すぎる海外の歯科治療

    日本では「虫歯になったら治せばいい」と考えがちですが、海外では話が別です。海外に移住して改めて日本の医療制度のありがたみ知ったという声をよく聞きますが、その実情について一例をあげるとたとえば、カナダ(ブリティッシュコロンビア州)で現地の歯科医院で定期検診(レントゲン撮影、歯のクリーニング、歯科医師によるチェック)を受診したところ、約7万円を請求されたという報告があります。日本で健康保険が適用される場合、数千円で済むことが多いため、まさに「桁が違う」出費です。歯科医院からは半年ごとの通院を推奨され、4人家族全員が年2回受診するとなると、年間約56万円という莫大な費用がかかる計算になります。
    小児の抜歯では診察・レントゲンで約1万円、麻酔・抜歯で約3万円と合計4万円が提示され、大人の歯根破折の応急処置に4万円、その後の抜歯に3万円、そこにブリッジ治療すると数十万円かかるのが相場とのことです。
    これだけ費用がかさむため、海外に住む多くの日本人が一時帰国して歯科医院へ駆け込むことも珍しくありません。日本で健康保険を解約していて「10割負担(自費診療)」で治療を受けたとしても、カナダで治療するより日本の方が安いという逆転現象が起きているほどです。

    歯の健康は「最大の資産防衛」

    海外の高額な治療費への恐怖は当然ながら「意識の変化」をもたらし、日々の歯磨きは「全力のセルフケア」となります。海外の人たちの口腔ケアへの意識の高さはこうしたやむにやまれぬ事情があるといえるのかもしれません。
    「健康な歯は最大の資産」と言われますが、海外においては文字通り「銀行残高」に直結し、日本においても経済的にはもちろん、元気で自立した生活を支えて人生の幸福度に直結することにはかわりはありません。日本の歯科医療は技術の高さ、丁寧なサービス、圧倒的な安さと世界的に見ても極めて恵まれた環境にあることに感謝しつつもそれに甘えることなく、日々の口腔ケアに励んでいきたいものです。

    歯の健康は「最大の資産防衛」
  • 親知らずを巡る壮大な進化のドラマ

    歯と健康

    “不要な歯”ではなかった

    “不要な歯”ではなかった

    親知らずの抜歯は現代ではごく一般的な処置のひとつです。しかし、そもそも親知らず(第三大臼歯)は、厳しい環境を生き抜いてきた人類の祖先にとっては、重要な役割を担っていました。初期の人類は食糧難の際には地中の植物の茎や硬い木の実、繊維質の多い植物の皮なども食べましたが、こうした非常に噛みごたえのある食物をすりつぶすために、広い噛み合わせ面と厚いエナメル質を持つ親知らずは欠かせない“道具”だったのです。
    そんな大事な存在だった親知らずが現代は抜歯の対象となり、親知らずの地位がなぜこれほど低下したのでしょうか。そのきっかけは進化の過程で起きた脳の飛躍的な増大にあります。発達した脳の容量を確保するため頭蓋骨の構造が変化し、顔の骨格、とくに突出していたあごが引っ込んで、歯の並ぶスペースが短くなってしまったのです。
    さらには私たちの先祖は火を使う以前から、硬くて噛み切れない食べ物を石器などの道具を使って切ったり叩いたりし、食べやすく加工してきました。研究によれば、食べ物を叩く、切るという加工を加えて細かくし、さらに食事の1/3を肉にしたところ、1年間の咀嚼回数が約200万回(13%)も減るという結果が報告されています。
    このようにして人類は「知能と道具」であごの負担を減らしてきた結果、あごは小さくなっていったのです。

    今でも親知らずが生える理由

    それなら、あごの大きさに合わせてなぜ親知らずは退化しなかったのでしょうか。それは歯の成長を制御する遺伝子は歯だけでなく、あごや頭蓋骨、さらには全身の発達にも関わる重要な役割を担っているため、親知らずだけをピンポイントでなくすという単純な変化は起こりにくいためです。「小さくなったあご」と「変わらない歯の数」というミスマッチが、親知らずがさまざまなトラブルを生む原因となっています。
    とはいえ、生まれつき親知らずがない人も欧州では約9%、東アジアの一部では30%以上と増えており、進化が止まっているわけではありません。ただ、この変化が人類全体に広がるには、非常に長い時間が必要と考えられています。
    親知らずは人類が歩んできた進化の歴史を物語る存在です。歯科医院等で親知らずを意識する機会があれば、その壮大な進化のドラマに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

    今でも親知らずが生える理由
  • 歯科受診に新たな可能性

    歯と健康

    将来は歯科健診で糖尿病の発見も

    将来は歯科健診で糖尿病の発見も

    歯科医院での受診が、思いがけず糖尿病の早期発見につながる可能性があることをご存じでしょうか。近年、歯と全身の健康の関係に注目が集まっており、特に歯周病と糖尿病の深い関係が明らかになってきています。 イギリスのキングス・カレッジ・ロンドンの研究では、歯科を受診した人に対して、指先から少量の血液を採取し、HbA1c(過去1〜2カ月の平均的な血糖値を示す指標)を測定しました。この検査はわずか6分ほどで終わる簡単なものです。
    その結果、すでに糖尿病と診断されている人を除いても、3人に1人以上の割合で「糖尿病予備群」や「糖尿病」が新たに見つかりました。しかも多くの人が自分ではまったく気づいていず、糖尿病前症や糖尿病に該当するという判定結果に驚いていたそうです。
    なぜ歯科でのHbA1c測定が有効かというと、ひとつは歯科に通う頻度の高さです。定期検診などで年に複数回、歯科には通っていても、内科で血糖値の検査を受ける機会は少ないという方が多いからです。さらに、歯ぐきが健康な人よりも、歯肉炎や歯周病がある人のほうが血糖値が高い傾向にあるので、歯科でみつけやすいといえます。 HbA1cが高いことがわかったら、かかりつけ医の受診をすすめることで歯科から内科へと治療のバトンがつながります。

    口腔ケアで糖尿病や脂肪肝の改善も

    歯ぐきの状態と血糖値には関係があることはご存じの方も多いと思いますが、歯ぐきの炎症によって生まれる物質(炎症性サイトカイン)が血液に入り、全身に広がり、血糖値を下げる働きをするインスリンの効きを悪くしてしまうのです。その結果、血糖値が高い状態が続き、糖尿病や脂肪肝のリスクを高めてしまいかねません。一方で、糖尿病があると歯周病も悪化しやすくなり、“歯周病が糖尿病を悪化させ、糖尿病が歯周病を進める”という悪循環に起こるのです。
    日本で行われた研究でも確認されており、食事や運動の改善に加えて、歯磨きやフロスなどの口腔ケアをしっかり行った人では、糖尿病や脂肪肝の状態が良くなる傾向が見られました。
    歯の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながります。「歯のため」だけでなく、「体のため」にも、歯科受診の重要性は今後、ますます高まりそうです。

    口腔ケアで糖尿病や脂肪肝の改善も
  • 8020運動がもたらす驚きの健康メリット

    歯と健康

    「20本」が美味しい食事のボーダーライン

    「20本」が美味しい食事のボーダーライン

    「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という“8020(ハチマルニイマル)運動”をご存じの方も多いと思いますが、近年の疫学調査によって歯の数が「脳の健康」「食事の喜び」「心の活力」にまで決定的な影響を与えていることが明らかになってきました。
    “20本以上”と打ち出す理由は、「20本あれば、ほとんどの食材を美味しく食べられる」という実数値に基づいています。
    実際に残っている歯の本数によって食べられない食品がでてきてしまいます。たとえばフランスパンやたくあんを嚙み砕くには18~20本が必要となり、きんぴらごぼうやおこわ、かまぼこなどは6~17歯がないとなかなか噛み切れません。5歯以下になるとうどんやバナナといった柔らかいものが中心となるため、“なんでも美味しく”とはいかなくなるのです。それだけでなく、タンパク質不足などに陥る可能性が懸念されます。

    「タンパク質不足」と「笑わないリスク」

    歯を失う影響は栄養の偏りにとどまりません。歯が抜けたままにしておくと見た目を気にして他人との会話や「笑うこと」を避けるようになるリスクも高まります。ほぼ毎日笑う人に比べ、ほとんど笑わない人は要介護リスクが約1.4倍になるという研究もあり、口元の健康は「社会との繋がり」を維持する生命線といえます。
    ただ、もし既に歯を失っていても諦める必要はありません。最近の研究では適切な入れ歯を使用することで、タンパク質の摂取不足や「笑わないリスク」を大幅に改善できることが分かっています。さらにインプラントであれば、見た目はもちろん、噛む機能も大幅に回復するので天然の歯のように好きなものを自由に美味しく食べられます。
    歯を守ることは全身の健康を守り、人生の最後まで「美味しい」と「楽しい」を維持することにほかなりません。8020運動の達成は、あなた自身の未来を救う「最強の健康投資」になるはずです。「しばらく歯医者に行っていない」という方は、ぜひ一度定期検診を予約してみてください。

    「タンパク質不足」と「笑わないリスク」

24時間受付メールで診察予約

電話にて診察予約

 

042-522-4302 042-522-4302

平日
9:00~12:30 / 15:00~19:30
土曜日
9:00~12:30 / 14:30~17:30