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むし歯対策、甘い物は「量」より「時間」

歯と健康

寝る前に甘いもの、歯ブラシすれば心配ない?

寝る前につい甘いものをつまんだり、果物を食べたりした際に、念入りに歯ブラシをしておけば大丈夫、むし歯になる心配はないと思っている方、じつはこれは勘違いです。
通常、口腔内は弱酸性から中性(pH6.8~7)の状態に保たれていますが、甘いお菓子などを食べると口内が酸性に傾いてしまうのです。歯の表面を覆うエナメル質はpH5.5以下になると急激に溶け出す性質があるため、甘いものを食べて口内がpH5以下になってしまうと歯の表面のカルシウムが溶け出し、初期虫歯のような状態(脱灰)になってしまうのです。日中間は唾液もよく分泌されて通常は2~3時間かけてpHは中性近くまで戻り、脱灰した歯は再びカルシウムを取り入れ修復(再石灰化)されていきます。しかし、就寝中は唾液の分泌量が10分の1にまで減ってしまうため、一度酸性に傾いた状態がなかなか元に戻らず、歯の表面の脱灰が進むため、むし歯のリスクは高まるということなのです。たとえ歯を磨いても酸性の状態は改善しないということが注意点で、だから寝る前に甘い物を食べるのは避けた方が良いのです。

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同様のことが間食についても言え食後、唾液による再石灰化が行われている最中におやつなどで再び口の中が酸性になると、せっかくの歯の修復のチャンスが奪われむし歯のリスクが高くなるのです。とくにだらだらと時間をかけて間食するのはよくありません。
このように虫歯予防には歯磨きだけでなく、食習慣の管理も重要だといえます。食事をしたあとは再石灰化のための時間をしっかり取る、夜、就寝前は食べないというのが理想です。ただ、間食もたまにはしたいという場合は短い時間で食べきり、食後はむし歯になりにくいガム(砂糖成分を含まないキシリトール入り)を噛んで唾液量を増やすなど対策しておきましょう。
むし歯に予防に甘い物は食べ過ぎないなど「量」を気にする人は多いと思いますが、「時間」の対策の方が大事だということを忘れずに日々の口腔ケアを行いたいものです。

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