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歯の汚れ、それはステイン

歯と健康

食品の中のポリフェノールが原因

食品の中のポリフェノールが原因

1月は新年会などイベントも多く、公私ともに多忙になる方も多いと思いますが、口腔ケアも忘れずにしっかりしておきましょう。改めてご自身の歯をご覧になって歯のくすみや汚れが気になるという方もいらっしゃるかもしれません。この歯のくすみは歯の表面についた着色汚れで、“ステイン”と呼ばれていますが、その原因は食品に含まれる色素によるものと、喫煙や漢方薬やうがい薬の色素などがあります。
歯の表面はペリクルといって唾液タンパク質の膜ができて歯を守る一方、このペリクルには色素を吸着する性質があるため着色汚れとなってしまうのです。喫煙による歯の黄ばみも同様でタバコに含まれるタールがペリクルと結びついて着色します。タールはもともと黒色なので歯も黒っぽくなってしまうのです。
ステインになりやすい食品の代表例として赤ワインやコーヒー等がありますが、これらの食品に含まれる色素はポリフェノールといって、植物が紫外線や乾燥、害虫や菌など外的な刺激から身を守るために作り出す色素や苦味・渋み成分です。ポリフェノールは8,000種類以上あるといわれており、色素の濃いものとして赤ワインのアントシアニンのほか、緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸類、カカオに含まれるエピカテキン、カレーのスパイスに使われるウコンのクルクミンなどがあげられます。お茶に多く含まれるタンニンの場合はカルシウムや鉄のような金属イオンやタンパク質などと結びつきやすいので、食品中の色素や有機物を歯の表面に沈着させ、これもまた歯の着色汚れの原因の一つとなります。

着色汚れになりやすい赤ワイン、コーヒー

飲み物に含まれるポリフェノールの量(1杯100mlとして換算)を比べると多い順に赤ワイン230mg、コーヒー200mg、緑茶115mg、ココア62mgとなり、とくにワインとコーヒーに含まれるポリフェノールの量が多く、歯に色が着きやすいことも納得できます。
日々積み重なった着色汚れは歯ブラシでもなかなか落ちません。ですから、ごしごしと強く歯を磨いても汚れが落ちないばかりか逆に歯の表面を傷つけ、その小さい傷から着色汚れが染みてより色素が沈着してしまうことにもなりかねません。
ステイン予防のためには普段からこまめに歯ブラシをすることと、その際は大きな力を加えず歯ブラシが軽く接触している感覚で磨くことが大切です。歯科衛生士によるクリーニングで落とすことができますので歯科クリニックに定期的に受診されることをお薦めします。

着色汚れになりやすい赤ワイン、コーヒー

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