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チーズとむし歯の意外な関係

歯と健康

初期虫歯なら自然治癒も可能

初期虫歯なら自然治癒も可能

チーズとむし歯一見、なんの関係もなさそうですが、実はチーズにはむし歯リスクを軽減する働きがあることがわかってきました。2003年にWHO(世界保健機関)のリポートで発表されてチーズのむし歯予防効果が知られるところとなり、欧米ではいまでは常識になっているそうです。
そもそもむし歯はミュータンス菌などのむし歯菌がお口の中の糖質をえさにして酸を作り出して、歯の表面のエナメル質を溶かして侵食していくことから始まります。とくに食事中は口の中が酸性に傾くので歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンが溶け出してごく微細な穴があきます。これを脱灰といいます。食後は唾液の作用で酸性が中和され、さらには唾液に含まれるカルシウムやリン酸の成分によって歯の表面が修復されます。これが再石灰化といわれる働きです。食事のたびにこの脱灰と再石灰化が繰り返されることで、むし歯にならずに済んでいるわけですが、摂取する糖類の量が多かったり、間食を頻繁にしていると再石灰化が間に合わず、虫歯へと進んでしまうのです。
食事の最後にチーズを食べると、チーズはアルカリ性の食品なので口の中の酸性が中和されるため、エナメル質が溶け出すのを防いでくれるのです。更にはチーズには唾液と同様にカルシウムとリン酸が豊富に含まれているため、再石灰化を促してくれます。チーズによって歯の成分の補充することで初期の虫歯であれば、自然治癒する可能性といわれています。

ワインにはチーズを

チーズは食事のあとに食べることが鉄則ですが、たくさん食べる必要はなく、10gから15g程度(1.5㎝角程度)をよく噛んで食べます。よく噛むことで唾液の量も増えるので相乗効果により予防効果が高まります。
チーズの種類ではチェダー、エメンタール、パルメザン、ゴーダといったハード、あるいはセミハードタイプのチーズは水分量が少なく、カルシウムとリン酸の量が非常に多いので再石灰化には効果的です。
歯ブラシは食後、10分程度間をおきます。食事の直後は酸性に傾いているので歯の表面を逆に傷つけてしまうおそれがあるためです。
WHO(世界保健機関)ではむし歯予防ランキングとしてチーズを2位に挙げています。ちなみに1位にフッ素、3位がキシリトール、4位は紅茶です。紅茶にはフッ素が入っているためです。
ワインがお好きな方はチーズを最後につまみとして最後に食べるのがお薦めです。ワインは酸が強く、糖分も含まれているので歯にはマイナス要因ですが、チーズをよく噛んで食べることで歯を守ることになります。お子様のおやつなどにも歯を強くするチーズは最適といえます。

ワインにはチーズを

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