治療案内

夢の歯科素材コンポジットレジンについて

歯と健康

中村歯科コラム:ここ10年で飛躍的に進化した歯科素材

むし歯の治療というと金属や高価がセラミックによる詰め物が一般的でしたが、ここ10年間で詰め物の素材も進化し、コンポジットレジンとよばれる白い修復材料が多く用いられるようになってきています。
コンポジットレジンとは合成樹脂(コンポジットは合成)を意味し、レジンは樹脂(プラスチックのことを指します)のことをいいますが、歯科用のコンポジットレジンは合成樹脂にセラミック粒子やシリカ(ガラス)の粉末を合わせた複合プラスチック素材です。日本では1978年から保険適応になりましたが、当時は耐久性や変色などの問題がありそれほど普及しませんでした。その後、素材の研究開発が進み、なかでもコンポジットレジンは飛躍的な進歩を遂げて、いまや夢の歯科材料としてむし歯治療だけでなく歯の形を修復したり、歯のない部分を補ったりする治療法としても注目を集めています。

通院1回で治療終了も可能

コンポジットレジンによる修復法は多くの利点があるため普及が進んでいますが、その一つはなんといっても白い素材なので周囲の歯となじむ自然な仕上がりになることがあげられます。さらにできるだけ削らない最小限の治療が可能であることです。専用の器具を用いてむし歯の部分だけを取り除き、そこに接着材を塗ってコンポジットレジンを充填して固めるので感染の危険性も少なく、従来のようにむし歯以外のところまで必要以上に大きく削る必要がありません。削る量を最小限にできるので歯の寿命を伸ばすことができる治療といえます。
歯科治療で一般的に用いられているコンポジットレジンは「光重合型」で、ペースト状の柔らかいレジンに直接強い光(専用のLED)を3秒から10秒ほど当てることで固まる性質があります。従来のように型を取って詰め物を作る必要がないのため、治療時間は大幅に短縮されます。むし歯の部分を取り除いてコンポジットレジンを充填して固めて終了となるので、治療そのものは約30分程度で通院も1回で完了します。しかも保険が適用されるので経済的にも負担になりません。
ただし、コンポジットレジンも万能というわけではなく、金属やセラミックにような強度がないため、強い力がかかると破損したり、破損しないまでも摩耗しやすいということがあります。また、水分を吸って着色や変色するなど経年劣化しやすいことなどがありますが、金属の詰め物は見た目に抵抗がある方や金属アレルギーの心配などの理由からコンポジットレジンを希望する患者さまが多く人気が高い治療法です。
むし歯が深かったり、隣り合う歯との境目に大きく広がった虫歯の場合などはコンポジットレジンンによる治療が適応にならないため、できるだけむし歯が小さなうちに発見することが有効だといえます。むし歯の早期発見のために、さらにはコンポジットレジンの治療後のリカバリー(欠けや変色の修正が起こっても、容易に修正することができます)という点でも定期的な歯科検診を受けることが有効だといえます。

中村歯科コラム:通院1回で治療終了も可能

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