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便利な電動歯ブラシの注意点

歯と健康

中村歯科コラム:高級電動歯ブラシが人気

高級電動歯ブラシが人気

コロナ禍での健康志向もあり、オーラルケアへの関心が高まっています。それとともに歯ブラシや歯磨き粉などの市場が伸びていて、なかでも2万円もする高機能の電動歯ブラシがよく売れているとのこと。マスクをすることで自分の口臭が気になりだしたという人も少なくないようですが、自宅でのセルフケアを今一度見直して充実を図ろうという姿勢がうかがえます。
電動歯ブラシはブラシの形状にも各メーカーで特色があり、そのブラシが高速で振動、あるいは回転をすることで汚れを除去するという仕組みが一般的です。1分間に1万回以上は当たり前、3万回という超高速振動をするものもあり、その進化は止まりません。
ただ、歯磨きでもっとも重要なことの一つはプラーク(歯垢)がしっかり除去できるかどうかですが、粘着性のあるプラークはそう簡単には落ちず、一箇所につき歯ブラシの毛先で最低でも20回程度当たる必要があると言われています。そのため手磨きでは約5秒を要するところ、電動歯ブラシでは1秒もかからず、腕も疲れず効率もよいというので人気も高いのではないでしょうか。ただ、どんなに優れた商品も使い方次第といえ、高性能の電動歯ブラシを使っているから大丈夫と思っていても、歯科検診で磨き残しを指摘されたり、歯周病が進行していたりするケースがあるので過信は禁物です。

ワンタフトブラシとの併用をお薦め

電動歯ブラシの注意点として、日本歯周病学会では「電動歯ブラシだけでお口の中を隅々まで磨くのは難しく、長期に使用することにより歯が余分に磨り減ってしまう可能性」を指摘しています。
歯周病で弱っている歯肉に、電動歯ブラシの高速振動ブラシを力任せに当ててしまって歯肉を傷つけたり、ゴシゴシ磨いたり、長時間ブラッシングしたりしていると、歯のエナメル質が磨り減ってしまいます。そのため、同学会でも「まずは微妙な力や動かし方のコントロールができる、普通の歯ブラシ」を薦めています。
電動歯ブラシのメリットも享受しつつ、オーラルケアもしっかりしたいという方にはワンタフトブラシの併用がお薦めです。ブラシの先が尖った円錐状の手磨き用のブラシで、電動歯ブラシの磨き残し対策用にとても役に立ちます。歯ブラシが届きにくい奥歯や歯と歯の間、歯と歯肉の境目などもこの尖ったブラシの先を当ててやさしくブラッシングすることでプラークをしっかりと除去することができます。掃除機でいえば、隙間ノズルのような感覚で狭い部分、届きにくいところもピンポイントでクリーンニングすることができます。
電動歯ブラシは腕や握力などに衰えのある方でも楽に歯ブラシができるというメリットもあります。適材適所でそれぞれのメリットを生かしながら、ご自宅での日々のセルフケアをしっかりと実践していただければと思います。

中村歯科コラム:ワンタフトブラシとの併用をお薦め

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