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毎日の口腔ケアで動脈硬化予防

歯と健康

中村歯科コラム:歯科疾患と内科疾患には関係性について

歯科疾患と内科疾患の関係性について

歯科疾患と内科疾患とは診療科が分かれているせいもあって、まったく無関係と思いがちですが、じつは関係が大ありということが最近の研究でわかってきました。
2000年にカリフォルニア大学のマイケル・ニューマン教授(元米国歯周学会会長)によって、歯周病菌が心筋梗塞や呼吸器疾患、糖尿病などの全身疾患に何らかの影響を及ぼしているとの指摘がなされました。実際に冠動脈のバイパス手術を受けた人の動脈硬化の進んだ血管壁から歯周病菌が発見されるなどして心臓病との関係に注目が集まり、そのメカニズムの解明が進んでいます。
マウスの実験でも、人工的に動脈硬化を起こしやすくしたマウスに高脂質の餌を与えて歯周病菌を感染させた場合と、高脂質の餌だけを与えた場合とでは、歯周病菌に感染させたマウスの方が動脈硬化の形成が早いことが確認されています。このことからも歯周病菌が動脈硬化の形成に重要な役割を果たしていることがわかります。

20本以上歯を残して心臓も元気なご長寿に

歯科と心疾患の関係について興味深い調査報告があります。高齢者の残存歯の本数と健康状態との関係を心電図の分析によって調査したもので、福岡県下9市町村の80歳の一般住民697名を対象にしています。それによると20本以上歯を残している人は19本以下の歯の少ない人に比べて明らかに心電図の所見がよく、虚血性変化(血の巡りの悪さ)を示す異常Q波、ST低下、T波異常などの異常所見や不整脈の頻度が有意に少なかったそうです。また、心拍数の増加は心血管病のリスクの一つですが、20本以上ある人の心拍数は少なく(徐脈)、残存歯が少ない人は心拍数が増える頻脈の傾向にあると報告されています。
このことから20本以上の歯を有する高齢者は、冠動脈心疾患を含む心血管病で死亡するリスクが少なく、長寿である可能性が大きいことが推測されています。
ただ、歯の本数が少ない人でも義歯を装着すると心電図の異常が減少する傾向が認められることから、咀嚼の改善のためだけでなく、心疾患を予防するためにも義歯の装着は有効とされています。インプラントについても同様の効果が期待されます。
糖尿病では歯周病の治療によって血糖値が改善されることが知られていますが、集中的な歯周病治療で血管の細胞に機能回復が見られたという報告もあります。
日本人の死因の第2と第3位を占める心疾患(高血圧性を除く)と脳血管疾患の多くは動脈が硬化することにより起こりますが、口腔ケアを徹底することが動脈硬化の予防につながれば、日本人の寿命はさらに延びる可能性があるのではないでしょうか。
口腔ケアは歯周病やむし歯予防のためのみならず全身疾患の予防ともなり、その結果、自分の歯を20本以上残すことができれば、元気で長生き!への大きなアドバンテージとなるにちがいありません。

中村歯科コラム:20本以上歯を残して心臓も元気なご長寿に

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