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「ブラッシング」+「フロッシング」の習慣化を

歯と健康

中村歯科コラム:「ブラッシング」+「フロッシング」の習慣化防

自宅で行う口腔ケアとは

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4月7日に7都府県に向けて「緊急事態宣言」が発令されました。期間は約1か月とのことですが、外出の自粛を徹底し人との接触を7~8割に削減するように呼びかけられています。歯科クリニックの定期健診やクリーニングももう少し落ち着いてからとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そんな方のためにご自宅での口腔ケアの注意点等について説明したいと思います。
基本は歯磨きになりますが、磨き残しをできるだけ少なくすることが肝心です。そのため歯ブラシは毛先が開いてきたらすぐに買い換えていただくことと、ブラシの届かない部分ついてはデンタルフロスを使うことをお勧めします。ていねいに磨いても歯ブラシだけでは歯垢の50%〜70%程度までしか除去できないといわれており、とくに磨き残しが多いのは歯と歯の隙間です。こうした狭い隙間にはデンタルフロスが威力を発揮し、歯垢除去率は90%にまで高められます。

デンタルフロスの活用

このデンタルフロスを使った口腔ケア(フロッシング)は欧米では一般的であり、「ブラッシング」と「フロッシング」はむし歯・歯周病予防のためにどちらも欠かせない存在という認識です。
デンタルフロスはナイロンやポリエステルなどの細い繊維を束ねて糸状にしたもので、最近はフッ素加工を施したものや唾液によって膨張する繊維を使ったものもあります。ちなみに現在のようなデンタルフロスが考案されたのは1815年と古く、当時は絹製でアメリカの歯科医が歯間の汚れ除去に推奨したことが始まりといいます。
このデンタルフロスは歯の隙間を1回通して終わりではなく、歯の側面に沿ってフロスを押し当てて何度か上下することで表面のプラークを絡め取ることが目的です。歯と歯肉の境目の歯周ポケットはとくに注意して清掃したいポイントです。フロスが歯と歯肉の隙間に1~2mm軽く入るところで引き下げて清掃してください。この時、力を入れすぎて歯ぐきを傷つけないようにすることが肝心です。
デンタルフロスには柄がついたホルダータイプと、糸巻き状になっていてフロスをカットして使うロールタイプがあるので使いやすい方を選ばれるとよいと思います。

禁煙でウイルス感染重症化の回避を

さらにもう一つ、喫煙をされている方であれば、禁煙に挑戦をされることをおすすめします。以前もご説明しましたが、喫煙者は非喫煙者に比べると歯周病のリスクは3倍、歯を失うリスクも2倍と高くなります。今回の新型コロナウイルス感染症に関しても、重症化するリスクに喫煙があげられています。中国の新型コロナに感染した患者1,099人にうち重症化した患者173人を調査した中国の専門家グループの論文では、16.9%が喫煙者、5.2%が喫煙経験者だったそうです。
禁煙のきっかけとしてこれほどのチャンスはないので、ぜひ実践していただければと思います。喫煙をやめれば、肺の状態は短期間でも改善するので1日でも早くやめるにこしたことはありません。

中村歯科コラム:禁煙でウイルス感染回避

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