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インフルエンザ予防に口腔内清掃が有効

歯と健康

中村歯科コラム:インフルエンザウイルス予防のマスク

流行りのインフルエンザウイルス

武漢での新型コロナウイルスの発生以来、不安な日々が続いており、マスクやアルコール消毒液などの売り切れが相次いでいます。2009年の豚由来の新型インフルエンザの時もマスクが品薄になりましたが、このときは感染しても軽症で済む患者が多く、大事には至らずにすみました。
コロナウイルスという名称はあまりなじみがありませんが、じつは一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占めているウイルスです。ただ、今回は新型なので構造の一部が変化し、人にとっては未知のウイルスであるため免疫がなく、急速な感染の広がりと健康への重大な影響とが懸念されます。冬季に流行する季節性インフルエンザの場合はほとんどの人が何度か感染した経験があり基礎免疫を持っているため、多くの人の場合重篤な状況になることなく回復します。

ウイルスの増殖を助ける口腔細菌

インフルエンザウイルスは鼻やのどなどの粘膜にウイルスが付着し、細胞内で増殖します。通常は粘膜の表面を覆うタンパク質によって侵入を阻まれますが、インフルエンザウイルスの出すプロテアーゼという酵素によってウイルス表面の突起を切って細胞内に侵入していきます。細胞内で増殖すると、今度はノイラミニダーゼ(NA)というタンパク質を溶かす酵素を出して細胞外に飛び出して周囲の細胞への進入と増殖を繰り返し感染拡大します。
タミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬はノイラミニダーゼの働きを抑えることでインフルエンザウイルスを閉じ込めて拡散を防ぐ「ノイラミニダーゼ阻害薬」です。
こうした新型インフルエンザに対する危機感から、国の予算によるさまざまな研究がなされています。2010年から日大医学部と歯学部の合同研究チームによって行われている研究もその一つで、注目すべきことは口腔内の細菌の中に(NA)を作りだし、インフルエンザウイルスの増殖を助ける働きをする細菌の存在を確認し、その細菌を使って実験を行ったことです。
実験でインフルエンザウイルスに感染させた肺の上皮細胞に、(NA)を分泌する口腔細菌の培養液を加えたところ、加えなかった群に比べてインフルエンザウイルス量が20倍以上にも増加していたのです。また、これらの口腔細菌の存在により、抗インフルエンザ薬の働きが弱まることも確認されています。
その後の研究でジンジバリスという歯周病菌がつくる酵素(ジンジパインRpg)がインフルエンザの感染能力を高めることも突き止められています。
実験結果から口腔細菌の温床となる歯垢を取り除いて、歯周病菌をできるだけ減少させることがインフルエンザ予防にも有効といえそうです。その際、歯周ポケットの奥など歯ブラシでは届かないところまで徹底的にきれいにする必要があるので、歯科医院での定期的なお口の中のクリーニングをお薦めします。

中村歯科コラム:歯科医による口腔内クリーニング

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