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お口のケガを防止するマウスピースの重要性

歯と健康

中村歯科コラム:ラグビー選手はマウスピース活用しています

マウスピースが口腔内のケガ防止に貢献

巷にはラグビーファンが急増中ですが、あの激しいパフォーマンスを支えている防具の一つにマウスピースがあります。マウスガードともいいますが、ラグビーだけでなく、アメリカンフットボール、アイスホッケー、フィールドホッケー、ラクロス、ボクシング、空手など幅広いスポーツで使用されています。
マウスピースは口腔内のケガ防止のために格闘技などのスポーツで使用され始めました。実際に装着することでどれくらいケガが防止できるのか、アメリカでコンタクトスポーツをする中高生2470名を調べた結果、マウスピースを装着していなかった選手の55.1%が口腔内にケガを発症していたのに対して、装着していた選手たちの発症率は2.5%とほとんどの選手が安全に運動することができていました。その差は歴然といえ、マウスピースによるケガの防止効果はたいへん大きいといえます。
口腔内の外傷だけでなく、頭部への衝撃の緩和などの効果もあります。こうした安全性の向上のほか、筋力の向上、精神面の安定などにも寄与するといわれています。

パフォーマンスの向上も期待できる

マウスピースを噛み締めることで瞬発力や集中力が高まることが知られており、精神的に落ち着いてプレーができる、呼吸が楽になるという選手もいます。マウスピースによって下あごの位置が安定するため、身体のバランスがよくなることもケガの防止のみならず、パフォーマンスにも影響しているといわれています。噛み合わせを根本的に治療するために矯正治療を受けるスポーツ選手が少なくないことからも、噛み合わせの重要性がうかがえます。
いずれにしろ、マウスピースによるパフォーマンスの向上を実感する選手が増えていて今ではテニス、サッカー、スノーボーから砲丸投げややり投げなどの陸上競技、モータースポーツまで裾野を広げています。
こうしたスポーツ用マウスピースはスポーツ店で扱っているほか、歯科医院で歯型を取って選手1人ひとりに合わせて作ることもできます。スポーツ用のマウスピースを作製できる歯科医院は限られますが、オーダーメイドによるマウスピースは選手の口腔にフィットし、微妙な噛み合わせまで考慮して製作されるので機能性はもとより快適さでも大きな差が出てくることはいうまでもありません。
アメリカでは試合中のマウスピースの装着によって、年間 20万件以上の口腔に関するケガを未然に防いでいるという報告もありますが、日本ではまだまだ普及が十分とはいえません。子どもから大人まで運動するときにはマウスピースをするのが当たり前となり、習慣化される時代が早く来ることを願っています。

中村歯科コラム:スポーツマウスピースは口腔ケアに役立つ

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