歯ブラシの効果的な使い方とは
熱いものは50~60℃まで
新年を迎えて、今年も口腔ケアに地道に取り組んでいきましょう。
そこで正しい歯磨き法の再確認ですが磨き残しが多いのは歯と歯の間、歯ぐきとの境目、前歯の裏側があげられ、3大磨き残しポイントといわれています。この3大ポイントは歯垢もたまりやすいのでむし歯や歯周病のリスクが高くなります。むし歯や歯周病を招く危険な磨き残しを減らすにはどうしたらよいか大きな課題ですが、歯ブラシ全体を漫然と歯に当てるのではなく、歯ブラシの「つま先」や「かかと」、「わき」を使って効率よく磨く方法が推奨されています。
歯ブラシのかかと?つま先?と思われた方が多いと思いますが、これは便宜上の呼び名でつま先はブラシの先の部分、かかとはその反対側の持ち手に近い部分(ネックに近い部分)、わきはブラシの両サイドです。
そもそも猫舌とは
具体的な歯ブラシの方法ですが、歯石がたまりやすい前歯の後ろは「かかと」を使ってかき出すようにします。奥歯の歯と歯の間やミゾが深い噛み合わせ面は「つま先」を入れ込むようにして小刻みに動かします。歯と歯肉の境には歯ブラシを45度の角度で当てると「ワキ」がピッタリと当たります。毛先が曲がらないくらいのやさしい力で細かくスライドするかんじで歯周ポケットを清掃します。
歯ブラシの毛先が入らないところや磨きにくいところは歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの『補助的清掃用具』を使うことをお勧めします。
この『補助的清掃用具』と歯ブラシとどちらを先に使うか、その順番に迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に比較検討した論文によると、歯間ブラシやデンタルフロスを歯ブラシの前に使った方が清掃効果の面では高いという結果が出ています。その理由として、最初に歯間ブラシやデンタルフロスで汚れを浮き上がらせてから歯ブラシをする方が汚れが落ちやすいということと、磨き始めの集中力が高いうちに歯間ブラシやデンタルフロスを使ってより難しい場所を清掃する方が、疲労感や集中力が落ちぎみの後半に行うよりも効果的にプラーク除去が行えるからとされています。
歯ブラシの習得も技術習得の1つです。コツを掴むまで練習が必要となりますが、その練習の過程ご自身で工夫と確認をしながら自分の歯の形や歯並びに合った磨き方を身に付けられるのがよいのではと思います。
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