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歯ぎしりの意外な原因とは?

歯と健康

歯ぎしりは噛みしめてストレス緩和

歯ぎしりは噛みしめてストレス緩和

就寝時の歯ぎしりはギリギリと耳ざわりな音がしますが、このときの噛みしめる力は50~100kgを超えるといわれています。食事の時の咬む力は数kgから30kg程度ですから、いかに異常な力であるかがわかります。睡眠中は無意識で抑制が効かないためですが、上下の歯が過剰な力でこすれ合うため歯が削れたり、破砕したりひびが入ったりするだけでなく歯肉への負担から歯周病を引き起こしたり、顎関節症の発症にもつながります。さらには頭痛、肩こり、腰痛、めまいなどを招くケースもあり、周囲の人も迷惑ですが、本人が一番たいへんな被害を被っているといえそうです。
歯ぎしりの原因はさまざまに考えられていますが、不正咬合など噛み合わせが悪い場合のほか、精神的なストレスといわれています。噛みしめる行為にはストレスを緩和する効果があるとされており、脳が感じたストレスを歯ぎしりや噛みしめによって解消しようとしているのではないかということです。

食物繊維摂取量に着目

最新の研究で、ある栄養素と歯ぎしりとの意外な関係が発見されて話題をよんでします。今年の5月に岡山大学で発表された研究報告(岡山大学とノートルダム清心女子大学の研究グループによる報告)で、学生を対象にした調査で睡眠中の歯ぎしりをしている学生としていない学生で栄養摂取量を比較したところ、食物繊維摂取量が少ないほど睡眠中の歯ぎしりを起こしやすい傾向であることがわかったのです。実際に食物繊維摂取量が多い上位25%と下位25%を比較したところ、睡眠中に歯ぎしりをする学生はしない学生に比べ、有意に食物摂取量が少ないことが確認されました。
普段から食物繊維を多くとっている学生は歯ぎしりを起こしにくいということから、睡眠中の歯ぎしりの改善に食物繊維摂取の重要性がクローズアップされたと同研究グループはその成果を述べています。 これまでの歯ぎしりの治療としては矯正治療によって噛み合わせをよくするほか、寝ている時にマウスピースを装着して力のかかり方をコントロールする方法などがあげられますが、新たに方法として食物繊維がなんらかのかたちで活かされる可能性もあり、今後の研究への期待が膨らみます。

食物繊維摂取量に着目

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