歯磨きにリラックス効果あり

歯磨き後の爽快感に秘密
歯磨きはむし歯や歯周病予防の基本として欠かせませんが、それだけではなく、ストレス緩和、リラックス効果が得られるということがわかってきました。確かに歯磨きをすると口の中がすっきりとし、爽快感が得られるということは経験上、よく知られています。こうした歯磨きの効用を実際に確かめるべく、ライオン(株)では、成人男女20人を対象に歯磨き前後で心理状態がどう変化するか、試験研究を行いました。その結果、歯ブラシ後は精神的に緊張が緩和され、リラックス効果が得られることが報告されています。さらに歯磨き後は活性度、快適度、覚醒度がともに上がり、簡単な計算問題を解くという作業においては回答数が増えるという驚きの結果が報告されました。
その理由についてブラッシングによる歯肉や頬の内側などへの触覚刺激がマッサージされたときのように自律神経に作用し交感神経の活動を弱め、副交感神経が優位となりリラックス効果が得られるのではということです。それだけでなく精神的に活性化し、覚醒度が上がるので作業の効率もアップする可能性が示唆されました。
歯磨きのこうした心理的な効用については、一つには口腔内は感覚的にも非常に鋭敏であり、大脳皮質の感覚野の中でも広い領域を占めているので、口腔内を刺激することは大脳の活性化につながるとされています。
オフィス街でもランチ後に歯を磨く習慣がある人も少なくありませんが、単に口腔ケアというだけでなく、気持ちを切り替えや仕事の能率アップにもつながっているからなのないでしょうか。
ストレスが緩和し仕事の能率アップも
歯科疾患実態調査(厚生労働省)によると、1日に2回以上歯を磨く人は1987年調査で半数を超え、その後も増え続けて2022年調査では79.2%に達しました。ただ、1日3回以上となるとまだ、3割に満たないのが現状です。
歯磨きはオーラルケアのほか、自律神経のバランスが整ってストレスが緩和されて、気持ちも前向きになり仕事もはかどるという一石二鳥の効用が期待されています。朝と就寝前に行っているという方も、昼食後のブラッシングなど気分転換も兼ねて日常生活に上手に採り入れみてはいかがでしょうか。

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