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歯を失う原因の第3位は?

歯と健康

神経を取ると歯の寿命が短くなる

神経を取ると歯の寿命が短くなる

むし歯が歯の奥まで進んでしまい、神経を除去した歯がある方は多いと思いますが、神経を抜いた歯は見た目変わらないように見えて、長い目でみるとやはり違ってくるといえます。
神経を取る治療は根管治療(歯内療法)といって、歯の真ん中を通る神経まで炎症が達してしまった場合に細菌に感染している神経をきれいに取り除いて洗浄・消毒・薬剤充填を行う治療のことです。
歯の神経は専門用語で「歯髄(しずい)」といいますが、歯髄にはたくさんの血管も含んでいて歯の健康に重要な役割を果たしています。その歯髄を除去してしまうと歯に栄養を届けられなくなるので歯質がどうしてももろくなってしまうのです。そのほかに痛みを感じないため、気づかないうちに虫歯が重度にまで進行してしまうといった弊害もあります。
歯がもろくなってしまうためひびが入ったり割れやすくなるというリスクも高まり、歯髄のある歯に比べると奥歯で7.4倍、前歯で1.8倍にもなるという報告もあります。歯髄を除去して歯に血が通わなくなるため、歯の寿命も約10年近く短くなるともいわれています。
歯根の破折を防ぐ方法としては、被せ物をする際の土台をファイバーコアという弾性のある素材にすることなどが推奨されています。金属製のメタルコアは強度が強いため歯根に大きな負担がかかり、くさびを打ち込むように歯根を割ってしまうことがあるためです。

接着して保存する治療法も

歯が破折した際の治療法というのは現状では確立しておらず、抜歯するのが一般的です。歯科大学においても歯根破折科はありません。ただ、ひび割れた歯の隙間に歯科用接着剤を流し込んで接着して保存する方法が試みられていて、成功例が増えてきています。
日本人が歯を失うリスクはむし歯と歯周病が2大原因ですが、続く第3位が歯根の破折で17.8%を占めています。今後、むし歯と歯周病の罹患者が減っていけば、「歯の破折」が歯を失う原因の1位になる可能性も十分にあり得るとされており、治療法の確立がいそがれるところです。
神経を抜いた歯については破折のリスクを抱えているということを念頭において、日常の口腔ケアはもちろん、むし歯の再発防止も含めて定期的な歯科検診とクリーニングを受けて長持ちさせたいものです。

接着して保存する治療法も

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