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注目されるハイドロキシアパタイト

歯と健康

中村歯科コラム:日本発の生体材料

日本発の生体材料

ハイドロキシアパタイトと聞くと歯磨き剤などで耳にしたことがあるかと思いますが、歯によいものらしいということはご存じだと思います。
そもそもハイドロキシアパタイトはコラーゲンとともに私たちの骨や歯をつくっている主成分であり、歯の表面を覆うエナメル質の97%、象牙質の70%、骨の60%を占めます。
アパタイトは水晶などと同じ六方晶系という結晶構造を持つ鉱石で、日本語では燐灰石と書きます。燐はリン酸、灰はカルシウムを指すのでリン酸カルシウム化合物を意味します。アパタイトは1970年頃までは主に天然鉱物やリン酸肥料としての研究が主でしたが、医用器材研究所の青木秀希教授らのグループが、アパタイトの一種であるハイドロキシアパタイト(水酸アパタイト)を人工的に合成し、1972年に独自の焼結方法を用いて世界で初めてセラミックス化に成功、翌年に生体親和性が高い(生体が拒絶反応を起こさず安全性が高い)ことが発見されると医科および歯科分野で注目を集めるようになりました。さまざまな特性を持つことから今では応用範囲も広がり、驚異の生体材料として世界的に研究開発が行われています。

インプラントにも応用

ハイドロキシアパタイトが生体親和性に優れるだけでなく、骨誘導能といって骨を呼び込んでくる性質もあることから人工骨、人工歯根(インプラント)、人工関節など歯や骨を対象とする部位に幅広く応用されています。とくに歯科ではインプラントの表面にハイドロキシアパタイトをコーティングすることで骨との結合が短時間で強固に達成されることから脚光を浴び、各メーカーが競って製品化するに至っています。
身近なところではアパタイト配合の歯磨き剤や化粧品などがあります。ハイドロキシアパタイトがたんぱく質や脂質、アミノ酸などを吸着する特性に着目した製品で、ハイドロキシアパタイト入りの歯磨き剤は汚れ成分のたんぱく質を吸着して取り除くという発想において画期的といえます。それだけでなく、エナメル質の表面の微細な傷にハイドロキシアパタイトが直接埋め込まれるほか、初期むし歯の再石灰化にも寄与するため、汚れを落としながら修復するという一石二鳥のメリットとがあるといえそうです。
また、肌によくなじみ、伸びもよいことから化粧品のファンデーションや下地クリーム、口紅などにも配合されており、脂質を吸着することから化粧くずれの防止や化粧持ちの改善にも効果があるとされています。
私たちの骨や歯はコラーゲンとハイドロキシアパタイトでできていますが、とくに歯の表面を覆っているエナメル質は人体でもっとも硬い部分といわれ、歯を保護してくれています。ただ、歯は骨と違って一度むし歯になって穴が開いてしまうと元には戻りません。骨は骨折しても再生してくっつきますが、歯は再生することはないのです。歯はかけがえのないものであり、日々のメンテナンスに気を配り、長持ちさせて生涯にわたり使い続けていきたいものです。

中村歯科コラム:インプラントにも応用

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