「日本の普通」は奇跡だった?

高額すぎる海外の歯科治療
日本では「虫歯になったら治せばいい」と考えがちですが、海外では話が別です。海外に移住して改めて日本の医療制度のありがたみ知ったという声をよく聞きますが、その実情について一例をあげるとたとえば、カナダ(ブリティッシュコロンビア州)で現地の歯科医院で定期検診(レントゲン撮影、歯のクリーニング、歯科医師によるチェック)を受診したところ、約7万円を請求されたという報告があります。日本で健康保険が適用される場合、数千円で済むことが多いため、まさに「桁が違う」出費です。歯科医院からは半年ごとの通院を推奨され、4人家族全員が年2回受診するとなると、年間約56万円という莫大な費用がかかる計算になります。
小児の抜歯では診察・レントゲンで約1万円、麻酔・抜歯で約3万円と合計4万円が提示され、大人の歯根破折の応急処置に4万円、その後の抜歯に3万円、そこにブリッジ治療すると数十万円かかるのが相場とのことです。
これだけ費用がかさむため、海外に住む多くの日本人が一時帰国して歯科医院へ駆け込むことも珍しくありません。日本で健康保険を解約していて「10割負担(自費診療)」で治療を受けたとしても、カナダで治療するより日本の方が安いという逆転現象が起きているほどです。
歯の健康は「最大の資産防衛」
海外の高額な治療費への恐怖は当然ながら「意識の変化」をもたらし、日々の歯磨きは「全力のセルフケア」となります。海外の人たちの口腔ケアへの意識の高さはこうしたやむにやまれぬ事情があるといえるのかもしれません。
「健康な歯は最大の資産」と言われますが、海外においては文字通り「銀行残高」に直結し、日本においても経済的にはもちろん、元気で自立した生活を支えて人生の幸福度に直結することにはかわりはありません。日本の歯科医療は技術の高さ、丁寧なサービス、圧倒的な安さと世界的に見ても極めて恵まれた環境にあることに感謝しつつもそれに甘えることなく、日々の口腔ケアに励んでいきたいものです。

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