気になるお口年齢は

お口の老化度合いを示す
最近は“体年齢”のみならず、“肌年齢”をはじめ“血管年齢”、“骨年齢”、“脳年齢”と各パーツごとにチェックできる世の中になりつつありますが、”お口年齢”についても気になるところではないでしょうか。
「お口年齢」とは、お口の健康状態を年齢にたとえて表したもので、臨床の場で活用されているものでは昭和大学歯学部高齢者歯科学講座が開発したお口年齢(口腔機能年齢)を算出するシートがあります。口腔の清掃・乾燥、噛む力・飲み込む力、歯数、舌圧、咀嚼などをチェックポイントに「お口年齢」を算出し、実年齢よりも高い場合は、オーラルケアの見直しが必要となり、日頃の口腔ケアをはじめ、舌回し運動などで噛む力や飲み込む力を鍛えたり、唾液腺マッサージなどで若返りをはかります。
インプラント治療で大幅な若返りも
また、AOI国際病院歯科口腔外科ではデンタルシステムズ株式会社と共同で、歯科パノラマエックス線画像を解析して算出する「お口年齢AI」システムを開発しました。この「お口年齢AI」は現在歯数、インプラント数、咬合の状態、歯槽骨吸収量など、歯科パノラマエックス線画像から抽出したデータと、生年月日・性別の情報から「お口年齢」を算出します。歯周病に関連する歯槽骨吸収量も加味されるほか、抜歯後にブリッジやインプラント治療を行った場合は、たとえば実年齢70歳の人が、治療前の79歳相当から治療後は62歳と算出されるなど治療の成果も反映されます。
「お口年齢」を知ることは日頃の口腔ケアに集中できたり、治療へのモチベーションが高まるなと口腔衛生の向上につながるものとして大いに期待できるのではないでしょうか。
セルフチェックする方法としてスマートフォン用に「おくち元気チェック」というアプリが開発されており、無料でダウンロードできるのでお試しいただければと思います。このアプリでは「オーラルフレイル」といわれる口腔機能低下をチェックできるほか、トレーニング機能も追加されているのでぜひ活用されてみてはいかがでしょうか。

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