治療案内

迫り来る“2040年問題”に向けて

歯と健康

『歯科イノベーションロードマップ』とは

『歯科イノベーションロードマップ』とは

大阪・関西万博の開幕が4月13日と迫っていますが、膨れ上がる建設費や工事の遅れなどが話題となり、万博のテーマは置き去れたかのようですが、2016年当時、大阪府が発表した構想試案では「人類の健康・長寿への挑戦」がテーマでした。最終的には「いのち輝く未来社会のデザイン」となりましたが、この構想案を受けて、日本歯科医学会では『健康寿命の延伸に貢献する歯科イノベーションロードマップ(工程表)』を作成し、日本の喫緊の課題に超高齢化問題、とくに迫り来る“2040年問題”をいかに乗り越えるか、歯科医療の観点から提案しています。2040年には団塊ジュニア世代(1971年から1974年に生まれた世代)が65歳を迎え、高齢者の割合が過去最大の約35%に達する一方で、生産年齢人口は急減し、日本経済や社会保障の維持が危機的状況に陥るとされるのが“2040年問題”ですが、ネガティブな予測に歯止めをかけようという試みです。
日本歯科医学会に所属する27の分科会から出された156の歯科の未来技術を結集、その中でもエビデンスがあり、実現性の高いものを吟味し一覧にしています。

歯科医療の近未来

具体的にはAI(人工知能)を活用した診断・予防技術の進化のほか、再生医療やバイオマテリアル(ヒトに移植することを目的にした生体材料)の開発による歯科治療の質の向上があげられ、インプラント治療の成功率の向上などが期待されています。
さらにはデジタル技術の進歩により、歯科医療の効率化はもちろん、より精密で精度の高い治療が期待できるほか、3Dプリンティング技術の普及で治療のカスタマイズ化や高度な審美治療・修復治療の実現可能になります。
ゲームの世界ではすでにおなじみのバーチャルリアリティ(VR)ですが、このVRを歯科領域に活用することで患者自身が口腔内の状態を体験しながら口腔ケアを学ぶことができるなど体験型の予防法も実現できます。オンライン上での歯科相談や遠隔検診などが普及することで地理的な制約を超えて歯科医療へのアクセスも向上させることができるでしょう。
未来の歯科医療を予感させるロードマップですが、患者さまにとってより快適に効率的に、負担のない治療の実現に向けて、歯科イノベーションが着実に進んでいることが実感されます。

歯科医療の近未来

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